栄養豊富な天然はちみつは、美容と健康によいスーパーフードとして、たいへん人気があります。はちみつといえば、もちろんミツバチが花から集めた蜜ですが、瓶詰にされるまでの工程はよく分からないという方も多いのではないでしょうか?
ここでは、新潟で蜂蜜と共に80年の歴史がある井出養蜂園が、国産はちみつができるまでをご紹介いたします。品質のよい安全なはちみつをお選びいただくためにも、ぜひ参考になさってください。
子供の頃、公園に咲いているツヅジの蜜を吸ったことがある…という方も多いのではないでしょうか?ほんの少しですが、感じた甘味を思い出すものです。
ですが、普段食べているハチミツのような粘りと濃い甘味ではなかったと思いませんか?花の蜜は、ミツバチが集めてこそ、しっかりとした甘味が生まれ、はちみつに変化するのです。
では、その甘さの秘密をご紹介いたしましょう。
ハチミツは花の蜜を集めるだけではできない
ハチミツは、ミツバチが集めた花の蜜と思われがちですが、ただ集めているだけではありません。花の蜜を集めるのは、メスの働き蜂の役割であり、花から花へ飛び回りながらストロー状の口吻(こうふん)で採取します。
その後、蜜胃(みつい)と呼ばれる体内器官に保管しながら、自分の巣へ帰還します。この時蜜胃では、ミツバチの酵素により花の蜜に含まれるショ糖がブドウ糖と果糖へと分解されます。こうすることで、花の蜜はより甘味が増し、ハチミツへと変化します。
とはいえ、この時点では水分が多くサラサラで、糖度も高くはありません。集められた花蜜は、巣で待っていた貯蔵担当のミツバチへと口移しで渡され、さらにショ糖からブドウ糖と果糖へと分解されます。小さな水滴状にされたハチミツは六角形の巣穴に貯められます。
水分を飛ばして濃度を上げる
ミツバチは、巣穴に貯められたハチミツを羽であおぎ、水分を蒸発させます。この作業は、2〜3日ほど休むことなく続けられ、最終的には糖度が80%前後の熟成された蜂蜜になります。
水分が蒸発することは、糖度を上げる以外にも防腐防止効果が期待できます。
蜜ロウは完熟の証
熟成された蜂蜜で六角形の巣穴がいっぱいになったら、ミツバチはお腹から蜜ロウを分泌し、密封します。これで、完熟天然はちみつのできあがりです。
はちみつの採取とろ過
はちみつで満タンになった巣箱を開け巣を1枚づつ取り出し、優しくミツバチ達を巣箱へ振り落としてから、採蜜専用の包丁で丁寧に密封されたハチの巣の表面を薄く切り落とします。密封されたままでは、中に入っているはちみつを取り出せないからです。
次に、そのはちみつの溜まった巣とハチの子や花粉が入っている巣に区分し、はちみつの溜まった巣のみを分離器という機械に入れて、決められた回転数と時間で機械をを回転させて、巣内に溜まったはちみつを遠心力の作用で巣から取り出して集めます。集まったはちみつは、一旦、専用の一斗缶に注ぎキャップをして、保管や移動が出来るようにします。
はちみつが抜けてからになった巣は、元の木箱に戻して、またそこへミツバチ達にはちみつを貯めてもらいます。働き蜂さん、ご苦労様です。
次にろ過工程に移ります。清潔なステンレス製のタンクに目の細かい専用の濾し布をセットして、先ほどの一斗缶から濾し布へはちみつを注ぎ、時間をかけゆっくりとろ過することで、蜜ロウや包丁で切り落とした際のかけら等が取り除かれ、天然・国産はちみつの完成となります。
天然・国産はちみつは栄養がたっぷり
完熟した天然の国産はちみつは、自然界で最も甘い蜜であり、栄養も豊富です。
ですが、安価な輸入ものは、完熟前のはちみつを採取し、加熱処理をすることで水分を飛ばして安価に大量生産している場合もあります。中には人工甘味料を加えられているものもあると、噂では聞きます。
ビタミン、ミネラルなどの大切な成分栄養はそのままに、味わい深く美味しいはちみつをお求めなら天然の国産はちみつを選ぶことをおすすめします。
天然の国産はちみつは、ミツバチ達の働きがあってこその自然の恵みです。本物の味と豊かな栄養をご希望の方は、新潟市にある養蜂家・井出養蜂園のはちみつをぜひお試しください。
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